5月26日にプロゴルファーの宮里藍が本年度いっぱいで引退する意向を発表した。
宮里は米国ツアーで2勝と好成績を残したが、最近は成績が低迷していたの、少しずつ成績も復調をきたしており、先日の中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンでも初日2日目と体調不良にに悩ませられながら、最終日怒涛の9バーディー1ボギーの64で回り、存在感を出したところだけに、ファンに取っては意外な発表だ。
26日に急に引退が発表された後、27日は、ゴルフ番組で兄の宮里優作からも藍が本年度いっぱいで引退する意向だということが告げられた。
29日午後一時より緊急生中継で記者会見が行われ、本人から発表された。
放映時間は、ゴルフネットワークでは、5月29日(月)12時30分〜14時30分
フジテレビ系のバイキングでは、13時~生放送で中継された。
ゴルフ選手の会見に複数局の生中継なんていうのは異例の事態で、関心の高さがうかがえる。
会見の内容
1.引退理由
モチベーションのの維持が難しくなったのが、一番の決めて、プロである以上は結果を残したいし、自分が求める理想としての姿が(今の自分には)なかったとのことだ。
昨年夏の8月には、来年引退するというのを決め、周りの友人には伝えていたそうだ。
2012年ごろ、全米女子のランキング1位にまで上り詰め、優勝もいくつかしたが、メジャーでの勝利がないというところで悩んでいたそうだ。
そして、得意だった、パターも入らないようになって、イップスになったりして、ドライバーも左に曲がるようになったりと、スランプに落ち込んだとのことだ。
そういうことで、2012年より5年程優勝に恵まれず、モチベーションの維持が難しくなったとのことだ。近年、復調の兆しは出ているようだが、本人としてのある程度のやりつくし感があったのだろうか。
2. 今後について
最後の試合は確実にこれだというのは決めていない。
国内の試合は、6月のサントリーオープンに出た後は、米国に行って
9月のエビアンマスターズまでは戦いたい。
その後のことはまだ決めていない。
第2の人生については、今のところは決めていない。
今は、今年の試合に集中したいので、それが終わってから、自分に何ができるか考えてみたい。
辞めると言ってもスポンサーなども結構ついており、やめたいと言っても調整は大変で、今年は、スポンサーとファンへのお礼という感じで、日本のツアーも回るし、特にスポンサーの絡んでいる試合は出るようにしているようだ。
なお、会見の一問一等はコチラ
結婚のうわさは?
今のところ結婚がというような話は出ていない。
会見では、結婚ということは、今はないですと言っていたが、付き合っている人がいないかどうかについては明らかにしていない。
年の近い、横峯さくらが結婚していることや、今年結婚した古閑美保の影響などはあるかも知れない。
ちなみに2014年のexciteにおける恋人にしたい女性ゴルフ選手のアンケート結果では以下のような結果が出ている。
Q.恋人にしたいゴルフ選手といえば誰ですか(OG含む)
1位 宮里藍 14.9%
2位 有村智恵 12.0%
3位 横峯さくら 11.4%
4位 上田桃子 10.5%
4位 古閑美保 10.5%
・「世界を舞台に、真正面から立ち向かっているところが凛々(りり)しくひかれるから」(31歳男性/商社・卸/その他)
・「ハキハキしているところと明るい性格」(33歳男性/運輸・倉庫/事務系専門職)
・「いつも真面目で真剣で、自分も一緒になって成長できそう」(31歳男性/学校・教育関連/技術職)
宮里藍は物凄く人気がある。
彼女、プライベートでもロサンゼルス近郊にベッドルームが3つもあるという100万ドル(約9,000万円)の一軒家を所有している。
宮里にとって恋人と呼べる男は2人いるそうだ。
一人は、一時は結婚目前とまで報道され、マネージャーとして公私ともに宮里のパートナーを務めていた人物。
もっとも、宮里自身の口から結婚については完全否定されているが、良好な関係は続いているようだ。
もう一人は、宮里の中学自体の同級生で、宮里が仙台の東北福祉大付属高校に入学した際も遠距離恋愛を続けていたとかで、一時は、同棲が報じられたこともあるそうだ。
出典宮里藍、大復活の陰に2人のオトコあり!! – ライブドアニュース
それで、これら2014年ごろの話なので、現在の交友関係とか、引退を決意するに至った本当の理由などは不明だ。
宮里藍の華麗なる戦歴
これまでの宮里藍優勝の実績は以下の通りです。
【2003年】
09月 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子
10月 <プロ転向>
【2004年】
03月 ダイキンオーキッドレディス
06月 We Love KOBEサントリーレディス
06月 アピタ・サークルK・サンクスレディス
10月 マスターズGCレディース
11月 大王製紙エリエールレディス
05年には国内女子メジャー「日本女子オープン」を制した
【2005年】
02月 (第1回ワールドカップ女子ゴルフ)
05月 ヴァーナルレディース
05月 中京テレビ・ブリヂストンレディス
08月 新キャタピラー三菱レディース
10月 日本女子オープン
10月 樋口久子IDC大塚家具レディス
11月 大王製紙エリエールレディス
【2006年】<米国女子ツアーへ>
09月 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯
10月 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子
09年には米国女子ツアー「エビアンマスターズ」でツアー初優勝を飾った
【2009年】
07月 (米)エビアンマスターズ
10月 SANKYOレディース
【2010年】
02月 (米)ホンダPTT LPGAタイランド
02月 (米)HSBC女子チャンピオンズ
05月 (米)トレスマリアス選手権
06月 (米)ショップライトLPGAクラシック
08月 (米)セーフウェイクラシック
2011年、2度目の「エビアンマスターズ」制覇
【2011年】
07月 (米)エビアンマスターズ
【2012年】
04月 (米)LPGAロッテ選手権
07月 (米)ウォルマート NW アーカンソー選手権 by P&G
これだけの戦歴を上げていて、最近のプレイを見てもまだまだ行ける。
引退する必要があるのだろうかと思うぐらいだ。
しかし、本人にしか分からない葛藤の末に選んだ結論なのだろう。
実際、身長180cmの大型選手も多い米女子ツアーで身長155cmの宮里藍が渡り合うには、ドライバーの飛距離勝負は難しい。
アプローチとグリーンの勝負しかない。
事実、開幕2連勝を含む年間5勝で世界ランキング1位になった2010年のパーオンしたホールの平均パット数は1.73で1位だった。
しかし、昨年2016年の平均パット数は、「1.83」で90位となっていた。
ラウンド平均も「30.38」(120位)と低迷した。
加えて、ツアー平均飛距離が270ヤード越えが2010年には一人だったのが、今期には9人に増加し、飛ばし屋たちに対抗するには限界もあった。
パットの不調はいまでも完全とは言えない。
一時的に良くても平均的に良くするのは大変なことだ。
こういうところが、モチベーションが維持できなくなった原因だろうか。